当研究会について

日本ニューロフィードバック・
バイオフィードバック研究会

Japan Neurofeedback Biofeedback Research Society

日本におけるニューロフィードバック及びバイオフィードバックの専門家育成とバイオフィードバック・ニューロフィードバック法の適切な普及を推進し、ひとびとの心と身体の健康の維持・増進に寄与することを目的とした研究会です。
本研究会は、国際的な認証団体であるBiofeedback Certification International Alliance (BCIA)と連携しています。

はじめに

ニューロフィードバックは、40年以上の研究と臨床的証拠によってその有効性が裏付けられている脳トレーニング方法です。過去40年間のほとんどの期間、医療従事者がニューロフィードバックを臨床に取り入れることは、機器の取り扱いの煩雑さ、費用の高さ、用語の難しさ、トレーニング機会の少なさ、臨床家の不足などさまざまな理由から困難でした。

しかし、ここ数年の技術の飛躍的な発展により、ニューロフィードバックは臨床を補完するツールとして、かつてないほど身近なものになりつつあります。医師、公認心理師、臨床心理士、理学療法士、など分野を問わず、レベルアップを目指す医療従事者にとってニューロフィードバックは強力なツールです。専門用語で埋め尽くされた難解な手順は必要ありません。視覚的にも分かりやすいトレーニング画面と操作が容易なデバイスが開発されたことで対面だけでなく、リモートでも患者やクライアントに治療やトレーニングを提供できるようになりました。新しいニューロフィードバックは従来の治療法を補完し、治療結果をより安定したものにします。

ニューロフィードバックは、患者に多大なメリットがあるだけでなく、臨床家の治療への取り組み方を大きく変える可能性があります。治癒と回復のプロセスに対する脳機能の洞察が得られることで、患者やクライアントの治療結果や成果を向上させることができます。さらに、こうやって得られた洞察や知見は臨床家としての自身の臨床経験を深めることにもなります。ニューロフィードバックを修得することで、より臨床への理解が深まり、その内容を充実させることができます。

伊藤 明子(いとうみつこ)

—— 赤坂ファミリークリニック院長

NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事
東京大学医学部附属病院 小児科 医師、MPH(公衆衛生専門職)
東京大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 健康医療政策 客員研究員


Mitsuko Itoh MD, MPH
Director, Akasaka Family Clinic
Visiting Researcher, The University of Tokyo, Graduate School of Medicine, Department of Public Health/Health Policy

経歴東京外国語大学卒
帝京大学医学部卒
東京大学大学院卒
東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学/健康
医療政策学教室客員研究員
同時通訳者(イギリスの帰国子女)
同時通訳​・翻訳・国際会議運営業務の有限会社アクエリアスの代表取締役社長
所属学会日本小児科学会
米国小児科学会(AAP)
日本小児神経学会
日本内分泌学会
日本公衆衛生学会
日本アロマセラピー医学会
日本統合医療学会
乳児けいれん研究会

興梠 真紀(こうろまき)

—— 東京はなクリニック院長

精神保健指定医
日本専門医機構認定 精神科専門医


Maki Kohro MD, MPH
Director, Tokyo Hana Clinic
Designated Physicians of Mental Health
Certified Psychiatrist of the Japanese Board of Psychiatry

経歴神戸女学院高等学部卒業。慶應義塾大学医学部卒業後、大学病院にて研修。
市川総合病院精神科、東京武蔵野病院にて急性期から慢性期まで治療経験を積み、精神保健指定医資格取得。
都内の企業にて産業医・労働衛生コンサルタントとして活動し、予防を重視したメンタルヘルス研修などの教育活動も行っている。
ポジティブ心理学、認知行動療法やEMDRなど治療技法を用いて科学的なエビデンスを重視した、より負担が軽く、より効果の高い治療を実践。
プライベートでは3姉妹の母。
所属学会日本精神神経学会
日本EMDR学会
日本マインドフルネス学会
日本自律訓練学会
日本バイオフィード学会
日本抗加齢学会
日本メンズヘルス医学会

バイオフィードバックの
専門基準および倫理原則

目的と適用範囲

ニューロフィードバック・バイオフィードバック研究会会員(以下当研究会会員)は医療倫理に基づいて、サービスを提供、研究の実施、教育指導を⾏います。また、守秘義務を守り、患者とクライアントの個⼈の尊厳を保つよう努めます。

責任

当研究会会員は、ニューロフィードバック・バイオフィードバックトレーニングを通じて患者・クライアントの健康やセルフコントロールスキルを向上させるよう支援する責任があります。当研究会会員は⾃らの⾏動に責任を持ち、患者やクライアントの健康と幸福のためにあらゆる努⼒を惜しみません。

専門性

当研究会会員は自分が専⾨知識を持つ分野にサービスを限定する必要があります。適切な資格やトレーニング内容を明確に説明し、誤解を招かないことが求められます。

守秘義務

医療倫理・職業倫理に基づき患者・クライアントの臨床上の情報や個人情報は、守る必要があります。
※警察・検察等の捜査機関からの法的に正当な理由に基づく情報の照会への対応についてはその限りではありません。

研究倫理

人間や動物を対象とした研究では、倫理的および科学的基準を遵守し、参加者の福祉を最優先にします。

当研究会の活動

最新知見の情報提供

バイオフィードバック、ニューロフィードバックに関する最新の科学的見解や情報を提供します。

有資格専門家の育成

医療系有資格者(*)に対して日本語でのニューロフィードバック、バイオフィードバックの教育機会を提供し、BCIA認定資格取得の支援を行います。当研究会は受講者を有資格者に限定することで専門性とセラピーの質を維持しています。
※医療系有資格者:医師・公認心理師・臨床心理士・言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・看護師

BCIAとは

バイオフィードバック認定国際同盟 (BCIA) は、バイオフィードバック協会アメリカを前身としてバイオフィードバックの教育およびトレーニング基準を満たした個人を認定し、継続的な教育を通じて知識を向上させた個人を段階的に再認定することを主な使命として 1981年に設立された非営利法人です。

当研究会ではBCIA認定試験受験の支援を行います。

*バイオフィードバック、ニューロフィードバック専門家試験受験資格:医師、公認心理師・臨床心理士、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかの資格を有し、BCIAが定めた研修コース、実技を修了した者。
*バイオフィードバック、ニューロフィードバック テクニシャン試験受験資格:(テクニシャンは、バイオフィードバック・ニューロフィードバック専門家の資格を有した者のスーパーバイズの元でBFNFをクライアントに実施することが要件)BCIAが認可した神経解剖学、神経生理学または心理生理学のコースを受講し、かつ、BCIAが定めた研修コース、実技を修了した者。

BCIA認定オンラインコース

バイオフィードバック認定国際連盟(BCIA) が提供するオンラインコースは、専門知識と実践スキルを高めることを目指した包括的な教育プログラムです。このコースは、医療従事者、心理学者、トレーナー、教育者など、幅広い分野の専門家がバイオフィードバックの実践に必要な基礎知識と応用技術を習得できるよう設計されています。

BF 42時間

NF 36時間

HRV 16時間

BF(Biofeedbaxk)バイオフィードバック
NF(Neurofeedback)ニューロフィードバック
HRV(Heart Rate Variability)心拍変動

実技実習 コンサルテーション

BCIA認定を目指す方にとって重要なステップである実技実習 コンサルテーションは、理論で学んだ知識を実際の場面で応用し、実践スキルを習得するための貴重な機会を提供します。このプロセスは、経験豊富なBCIA認定スーパーバイザーの指導のもとで行われ、学習者が自信を持ってバイオフィードバックの実践を開始できるよう支援します。

ニューロフィードバック

BCIA認定メンター(コンサル担当者)と25時間分のコンサルが必要(25時間のうち2時間は対面)。このコンサルの中で以下のレビューを行います

  • 自身でのセッション10回、あるいは自分自身をデバイスに接続してメンターとレビュー)
  • クライアントとのセッション100回(1回のセッションは20分以上)
  • 症例提示 10例(問診からプロトコル選択調整、終診まで)。ただし、BCIA Neurofeedback Mentoring webinarsを5本受講することで、メンターとのレビュー時間5時間分と、かつ、10の症例提示に代用できます。

バイオフィードバック

このコンサルテーションは、BCIA認定を目指す方が、バイオフィードバックの多様なモダリティを正確かつ効果的に活用できるようになることを目的としています。

  • 42時間の研修(解剖学、生理学を含む。既に大学で修得の場合は免除)
  • 20時間のコンサルテーション(うち2時間は対面)
  • 50人分のセッション(皮膚温10セッション、EMG筋電計10セッション、HRV心拍変動10セッション。残り20回のセッションは、皮膚温、EMG、HRV、GSR(皮膚伝導)、呼吸トレーニングいずれでも組み合わせて合計20回)
  • 症例10例(問診からプロトコル選択調整、終診まで)自分の患者さんでもコンサル担当医から提示された症例でも可。但し、BCIA Biofeedback Mentoring webinarsを5本受講することでこの10例提示とレビュー5時間分の代用が可能。

BCIA試験受験

この試験は、学習者がバイオフィードバックの専門知識と実践的スキルを十分に習得していることを評価するために設計されています。オンライン形式により、柔軟かつ安全に受験できる環境を提供します。

研究会概要

会社名日本ニューロフィードバック・バイオフィードバック研究会
代表伊藤 明子
所在地〒107-0052 東京都港区赤坂二丁目15-15 赤坂プラザビル3階

お問い合わせ

〒107-0052 東京都港区赤坂二丁目15-15 赤坂プラザビル3階